「囲碁」は中国を発祥の地とするが、日本に伝来(遣唐使によってもたらされた)以来、日本で発展、深化し、世界に普及させたのも日本人であり、今では世界60カ国以上の国で、親しまれている。
その点では日本は「囲碁」での世界の中心であった。才能ある若者が集まり、切磋琢磨して、日本で強くなり、世界に発信していた。
その筆頭が呉清源、林海峰であり、趙治勲でもある。もちろん、日本人も率先して、指導的役割を果たしてきた。
しかし、20年程前から、世界戦で、日本は勝てなくなり、韓国が台頭、今では中国も加わり、しのぎをけずっている。日本は台湾と3位を争うのが精一杯であり、これからも続きそうである。
日本棋院もようやく、重い腰をあげ、対応しつつありますが、簡単には解決できそうにない。
現状をもう少し詳しく、見てみると囲碁人口が昔と比べて、著しく減少している。特に20代から50代にかけてが顕著である。かっては、囲碁人口が600万程度といわれたが、今は半分以下であろう。例えば、囲碁の関東大学リーグは昔、8部で切磋琢磨していたが今は3部までしかないのが現状である。
結局、高い山を支えるには広い裾野が必要であり、失われた何十年を簡単には取り戻せない。
私も、地域での地道な普及活動に関わっていますが 今、願っていることは学校教育に取り入れてもらうことです。
幸い、少しづつではあるが、クラブ活動ではなく、正規の授業に取り入れる学校も出てきています。又、囲碁で単位が取れる大学も増えています。さらに、昔と比べて、女性の愛好家は確実に増えています。
これらの希望が実り、世界において、日本が復権する日がくることを願っています。おそらく私の存命中は無理でしょうが
幸い、私の居住する横浜市栄区では、100名にのぼるボランテアが囲碁の普及活動に参画しており、大きな力を発揮しています。
私も楽しみながら、充実した老後の糧にしていきたいと考えています。 持病のCOPDと共存しながら!
管理者から持ち回りの投稿を指示されたので次回は名古屋の津田孝雄さんにお願いします。
2015.1.30 肥塚淳次