名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

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前田・宮口・三山
安曇野だよりー信州の雛祭り

安曇野だよりー信州の雛祭り

都会では24節気の 桃の節句 啓蟄 彼岸も終了しましたが わが信州の北国ではこれから雛祭り4月3日 端午の節句6月5日となります。最近都会の風習が入り3月 5月にやる家も増えてきてお雛様は3月から4月まで飾りこいのぼりは5月から6月の初めまで泳ぎ 少々疲れ気味です。雪の中での桃の節句 虫などまだ土の中で眠ってるのに啓蟄 梅も咲かないのにお彼岸 早すぎなのです。やはりゆっくりと季節にそっての行事が大切と思ってますが。

さて話しは私の小学校の4年の頃の話です。私の生まれた長野県下高井郡中野町(現中野市)の雛祭り中野ひな市のはなしとなります。  毎年4月1日から3日までおこなわれ今とちがって私の子供時代はにぎやかで町の人、近郊の村の人も沢山遊びにきた。香具師(やし)(やし)がたちいろいろな祭りの子供の喜びそうなものを道路に沿ってテントをならべ(灯りをつけましょぼんぼりに・・)の童謡とともに掛け声もにぎやかに売っていた。

そのひとつに今でも忘れてない香具師のテントがあり不思議にも黒板を使いチョークで算数を教えていた。そのテントの黒板にくぎづけになった。小学校4年生の頃で算数の掛け算に夢中のときであった。36×34は1224と2,3秒でそのおじさんは黒板に答えをだした。67×63は4221とこれもすばやく出た。どうやって答えを出すかというと6に1を加え7、7と6をかけて42あとは下のけた7と3をかけ21、これを並べれば良いというものであった。魔法か魔術にかかったみたいで不思議でならなかった。このやり方がこの本(冊子)にかいてある。さあ買った買ったである。欲しくて仕方なかったがそんなお金もなく家に戻った。どうしてなのかと考える前にこんな早くて便利な算数の解き方があるのかとその香具師のおじさんに感心したことを覚えている。

ついでにもうひとつ、43×63は2709である。これも2,3秒で出た。この算数が私にとって中学、高校、大学、それに会社にいても非常に役にたった。特に社会人の会社時代はいろんな意味で役立った。一人の香具師のおじさんの算数がこれほどまでに役に立つとは思いもよらずでありあの中野町のひな祭りひな市が立ったおかげである。香具師は暴力団の資金源であやつっているからすべてだめとかで、世間では香具師のテントがなくなったが私にとっては残念でしかたなし。今も感謝している。懐かしいひな祭りと(うれしい雛祭り)の童謡と中野のひな市の香具師の算数の妙な組み合わせである。

2015/03/26       井上

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