今までの家族旅行はイタリアのローマ以北が中心であった。ただ、一度、業務で16年前にナポリを訪れたことがあった。昨年来、娘が南イタリアに行きたいと言っていたが、昨秋は、心房細動や不整脈の診断の為に海外旅行の計画を逸した。
娘が年度末に休みが取れると言ったので、昨年末から計画を考えた。3月10日から16日まで5泊7日にナポリを中心に、①ポンペイ②ソレントかサレルノ経由で③アマルフィへ行って有名な海岸線の景観を観たいと思った。帰る前にナポリの国立考古学博物館でポンペイ遺跡から保護の為に移設保管してある壁画やモザイク画を観る為であった。出来ればカラバッジョが死の直前に描いた絵を観たいと思った。ナポリに3枚有る中でも有名な「慈悲の七つの行い」が祭壇画として飾られている教会を訪れることにした。
計画中に、家内がナポリに行くのが嫌だと言い始めた。理由はトイレが汚いのではないかと言いだした。イタリアでは女性のトイレが(男性用もそうだが)便座が盗まれたというのでなく始めから取り付けられていないのが多いそうである。噂で、ナポリの町が汚い、掏摸が多いと旅行記に書かれていることにも影響されたので有ろうか。
ということで娘と二人旅になった。北イタリア旅行では観れない景色でも有るので、写真を中心にご紹介したい。写真の枚数が多すぎて表示には重すぎるのでサイズを小さく(画素数を少なく)しました。
先ず、約2000年前ほど火山の噴火で埋まった町、ポンペイ遺跡を訪れた。
上の写真は大理石の釜土がある店。食堂か?と馬車の車輪跡の軌跡、何年間の鉄の輪で跡がついたのであろう。
下の写真は歌で有名なソレントの町であるが、岩の上に造られた町であった。
下の写真はアマルフィ海岸である。
バスからの眺望
今回は、こんな景色の良いホテルに泊まれた。行ってから岸壁にあるホテルと知った。
下の写真はナポリのお城からの写真
ポンペイの遺跡から発掘された絵画、結婚直後の夫婦像とのこと。絵画の多くは男女の絵で、特に春画が多く、写真に撮るのは恥ずかしいものが多かった。
庶民の生活を描いたモザイク画
カラバッジョの絵画が祭壇に飾られたピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア教会。「慈悲の七つの行い」(行いとは①死者の埋葬②囚人の慰問③食物の施し④衣服の施し⑤病気の治療⑥巡礼者の歓待⑦飲物の施しである。)
今回の前田旅行企画は2か月前から行ったが、諸君の中で私のように個人旅行を計画する人の為に概略をお話しします。
1)航空券、アリタリアのWEBで申し込む。一人約13万円。2)ホテル WEBのbooking.comから申し込む。ナポリはHotel Naples 4泊で約63,000円。アマルフィはHotel Miramalfi 1泊で約24,000円 3)イタリア国内の交通費、飲食費、施設入場料は二人で約8万円であった。出発1週間前にアリタリアから個人客に約63,000でビジネスにグレードアップすると通知があったので往路のみビジネスにした。3月にしては安い旅行であった。
しかし、思わぬトラブルに見舞われた。アマルフィに行く前日に、サレルノからアマルフィへの海岸沿いの道路がアマルフィの直前で崖崩れで通行止めなのでソレント周りにするようにホテルからメールが入った。慌ててルート変更を余儀なくされた。前日買った電車の切符は無駄になった。またサレルノからアマルフィへのもう一方からの海岸ルートの景色が観れなかった。
もう一つのトラブルは、海の旅行は5-9月はシーズンで3月はオフシーズンなのでアマルフィからカプリ島までのフェリーは週3便になっていた。それでも、火曜日は運航日なので早朝から駆け付けたが波が高く欠航となっていた。ソレントからカプリ島までは近いのでソレントに戻ったが、やはり安全上欠航となっていた。残念!!
最後に、家内の懸念であるナポリの印象。残念ながら、電車の落書きを含めて、壁への落書き等、また、早朝の道路のゴミ。決して、観光客を迎える都市ではないと思った。古い歴史的な都市なのに残念、残念。
(2018/03/17 前田記)
5泊7日の前田さんにとって冒険ともいえる海外旅行、それもヨーロッパへの挑戦が無事に果たせたことは何よりです。
楽しかったことトラブルのこと写真と併せ楽しくかつ羨ましく拝読しました。
新しい発見があったことと思いますが、この旅行の印象に残った風景の水彩画を期待しています。
お嬢さんの感想等の記載がなかったのが残念です。
2018年3月17日 宮口