どこかに行きたい、2019年2月の南米旅行以来コロナ禍でどこにも出かけていない。
思い出深いトルコへ行ってみよう。27年前に行った時の写真の保存状態が悪かったために、写真が全滅。カタール航空では、サーチャージャーを取られない。おまけにJTB旅物語のツアである。この歳でたまにはデラックスな旅行もしてみようと思い立った。
誰かに「海外旅行はどこをお勧めですか」と問われたら、その一つに必ずトルコを挙げることにしてい
た。その歴史的遺跡、景観、トルコ現地の人々の親日的な応対・人、食事など、トルコを初めて訪れ
る人にがっかりしたという人はないだろう、期待を裏切ることはないだろうと思っている国の一つであ
る。もちろん、自分としても思い出深い、ある意味で旅を始める原点にもなった所である。旅中の
数々の人との出会い、トルコの人たちとの出会い、好奇心をそそる景観、無造作に転がっている歴
史的遺物、それほど高くない諸物価、食事、、、など。かっては、これらを何の制約もなく、独りで気ま
まに歩き回った。今はどこでもそうであろうが、やはりこの27年間の変化は、大きい。空港、道路、地
下鉄、街中のビル・店舗の並びなど全く整備され、近代化されていた。トルコにいるという実感もない
くらいだ。国のお金と人手不足により、手つかずの歴史的遺物はまだあるようで、現に今も少しずつ進
められてはいるが。
トロイ遺跡、カッパドキア、エフェソス、パムッカレなどの観光地では、かっては誰でも自由に域内に
は入れたのが、今では仕切りが設けられてしっかり入場料を取られる。域内の外には、土産物店が
並ぶ。しかも、トイレも有料だったり。
カッパドキアでは、かってのバス停がどこだったのか、全く分からない。探すことを止めて、今のトルコ
を素直に見ることにした。
トロイ遺跡:木馬は修復中で、養生に囲まれ全体は見えなかった。トロイ遺跡全体は意外に広く、往
年の街を思わせシュリーマンが想定したロマンに思いを馳せる。
エフェソス:広大な遺跡群 ギリシャとローマの影響を遺跡からもうかがえる。現代の土木技術でもこ
れだけの規模の工事をするのは大変だろう。しかも ほとんど大理石で。
写真①
パムッカレ:綿のような白い石灰棚の連続。しかし、この棚にも今は水がなく、わずかに水をある石灰
棚に足を漬けて歩いた。滑りやすい。(中国の九塞溝と同じ石灰棚)。夕食後は、ホテルの温泉プー
ルに体を漬けた。
カッパドキア:その奇岩は自然の造形だが、まるで人間が造ったような芸術作品、キノコやエリンギ、
えのきだけを連想させる。今も浸食が続いているから、我々の見ている今日の景色も20年後には同
じではないだろう。今もなお新しい奇岩が浸食され生まれつつある。
写真②