名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

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前田・宮口・三山
国立西洋美術館訪問と横浜市内散策(D38 会余録)、  鈴木直久

国立西洋美術館訪問と横浜市内散策(D38 会余録)、  鈴木直久

前日には山本雅晴君のお誘いで国立西洋美術館を訪れ、翌日はやはり山本君の案内で横浜市内を散策することができた。そのおかげで今回のD38 会参加がより充実したものになった。

 

国立西洋美術館が開館したのは1959年のことで、彼が書いているように、二人は偶々その年に個別に同館を訪れたのだった。そのことを知ったのは比較的近年である。

ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した本館は瀟洒な外観が現在も変わらない(山本君が記念撮影して下さった)。国の重要文化財であり、かつ敷地を含む全体がユネスコの世界文化遺産に指定されている。

 

山本君は現在開催中の『ピカソとその時代』(ベルリン国立ベルクグリューン美術館展)に誘って下さったのだった。わたしはその美術館の名前さえ知らなかった。その内容については彼がD38 のホームページにすでに投稿されたので、お読みいただいたことと思う。

 

展覧会(地下展示館で開催中)を出てから、久しぶりに訪れたわたしのために、平常展示を案内して下さった。二十数年振りに見た平常展示は作品数が格段に増えていて、世界に誇ることができる一流の西洋美術館であると実感した。

 

翌日はやはり山本君の案内で木村および山田両君と一緒に横浜市内を散策した。そのルートを約一週間前に態々下見して下さったので恐縮した。さらにその概要をまとめてすでにD38会のHPに投稿して下さった。

 

港の見える丘公園と山下公園は、昔亡母とまた息子夫婦とも訪れたことがある。当時からの最も著しい変化は、植栽の手入れが行き届いていることであろう。振り返ってみれば横浜に限らない。全国各地の公園が同様である。日本経済の発展がそれを可能にしたのだと思わずにはいられない。

 

最後に市営バスを利用して三渓園に行った。昔横浜の社宅に住んでいたときに妻と一緒に訪れたことがある。園内の様子は当時と基本的に変わっていないようだ。それにしても、園内が広大であり、立派な建物が多い(重要文化財指定建造物)、そして手入れが行き届いている(多くの人が働いている)。この施設を構想し、造営した原三渓の財力が莫大だったことに改めて驚嘆させられた。当時の税制はどうなっていたのだろうと考えたくなるほどだ。

入園料はわずか700円である。

 

無料ボランティアのガイドがいたことにも驚いた。昼食のために門外にある手ごろな食堂を紹介してくれ、食事を終えて再び園内に入ると、女性ガイドは私たち四人を待ってくれていて、木村君のJR切符の指定時刻から逆算して案内コースを調整し、市営バスに乗り遅れないように案内してくれたのだ。そして最後には私たちと同じバスに乗った。

 

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