昨日初めて雲雀を見ました。40年近く折にふれて野鳥を観察してきましたが、「声はすれでも姿は見えず」でしたから大変うれしく思いました。
皆さんは雲雀を見たことがありますか。
京阪電車橋本駅(八幡市)で下車して、旧京街道(備考1)を枚方市(大阪府)に向って歩いていたときのことです。府境を越えると楠葉台場史跡公園(備考2)の中を通りますが、そこの低木の頂に止まって囀っていたのです。
公園の面積は約1万坪ありますが、2016年秋に開園したばかりで、まだ一面の草原に過ぎませんから、子供の日なのに家族連れもいなくて静かでした。だから安心して止まっていたのでしょう。
「声はすれでも姿は見えず」にはもう一つ思い出があります。やはり数年前の5月に、保津峡を嵐山に向って歩いていたら、美しい鳴き声が聞こえ、鉄橋の上で何人もの男たちが望遠レンズを同じ方向に向けていました。尋ねるとオオルリの姿を待っているのでした。朝から一度も姿を見ていないとのことでしたから、マニアの執念は大変なものです。
なお、これまでに観察した野鳥は70数種類です。
備考1 京街道
徳川幕府は大名行列が京を通ることを嫌い、東海道の大津の追分から大阪までに新しい街道を整備しました。それが京街道です。その間に、伏見、淀、枚方および守口の四宿を設けましたから、東海道五十七次とも呼ばれました。
備考2 楠葉台場跡
徳川幕府は1865年現在の枚方市の楠葉に台場(砲台)を築きました。それが楠葉台場です。
(2019年5月.6日 鈴木直久記)