名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

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前田・宮口・三山
経営者、故小倉昌男氏を知る

経営者、故小倉昌男氏を知る

ここのところ、同窓の皆さんの投稿がなく、寂しいので、私が続けて投稿しました。

皆さん、クロネコヤマトの経営者、故小倉昌男氏の名前はよくご存じであると思います。少なくとも宅急便の創始者で運輸省と戦った経営者、郵便事業の参入で郵政省と戦った経営者との認識はあると思います。ただ、氏が経営を離れてから個人資産数十億円を福祉事業財団を設立してご活躍されたことをどれくらいご存知でしょうか。私は新聞で読んで頭の片隅にはあったが、私の身近でその活躍を知ってずっと尊敬していました。

私の住む浦安市に京葉線の新浦安駅が出来て20数年なりますが、その近くに約10年ほど前に市民の利用向けの公共ビルが建設され、その一階に「カフェ・スワン」がオープンし、障碍者を雇用した施設ということで市民の皆さんが設立の趣旨を理解の上、良く利用していました。この施設運営は小倉氏の福祉財団が応援して、財団が指導して障碍者が作ったパンを販売していました。スワンベーカリーというおいしいパンでした。

財団の設立目的は「障碍者の自立と社会参加」ということだそうです。当時、障碍者は月1万円の給与というかお小遣い程度しか払われていないのを月10万円の給与にするという経営者の発想で運営を支援したそうです。

これらは、私が読んだ下記の書物で知りました。時間がある方は図書館で借りて読んでください。氏が何故、障碍者福祉財団を考えたか、なぜ、クリスチャンの道に進んだのか、個人のプライバシーに立ち入った書物ですが、小倉氏の親しい人々にインタビューした内容を読んで感動した本でした。

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実は、新浦安氏のカフェ・スワンは今はありません。浦安市が、市内にある別の障碍者団体に場所を貸すために不当にも、カフェ・スワンの賃貸契約の更新を拒否したのです。市民の有志が署名を始めて存続の運動をしました。約6,000名(その内1名は私)の署名が集まったのですが市は不透明な処理を顧みず別のカフェがオープンしました。しかし、市民の応援を無視したこのカフェは、どんぶり物の食べ物、アルコール等いろいろメニューを加えたが市民があまり利用せず、2年後のこの春にカフェが閉鎖しました。6月から別の業者が形態を変えて出発しました。

(2016/06/02   前田記)

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