名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

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前田・宮口・三山
恐るべきアメリカ富豪の政治支配

恐るべきアメリカ富豪の政治支配

いつもの通り浦安市図書館の本です。518頁の大作です。私は、アメリカの政治は金権政治と思っていましたが、民主主義を標榜するアメリカの選挙はいかにお金に汚されているかをこの本を読んで知った。コーク一族とは、アメリカでエクソン等の石油会社が支配する前から石油会社を興した民族派の資本家(非上場の売り上げでは米国のカーネギーグループに次いで2番目)であるが、会社を上場しないで完全に同族で経営する個人会社の一族である。従って資産は半端ではない。本は、この一族のお金と絵画等美術品の資産をめぐる相続争いの内容が半分、後半は表に出て共和党のコーク派としてティーパーティ等の活動を通して政治を支配して2014年の大統領選挙でオバマ政権の続投を阻止するために180億円の金を投じて戦った一族の話である。結局、2014年はヒスパニック、若者への浸透がならず敗戦したわけであるが、リバータリアン(自由市場、小さな政府、自由な資本主義を実現しよういう運動)という保守の主張を掲げて、自身の金と同調する保守富豪の金を集める組織をつくり戦う組織選挙を行うほどの勢力である。しかし今後も政治世界で利益を最大化するために寄付金を賢く投資するグループを纏めるというので、今年の大統領選挙にも共和党の誰かを応援すると思われる。

私は、やっと自由主義をかかげるアメリカの保守主義の怖さをこの本で知った。 (前田 記 2016/02/26)

20160214_コー一族

 

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