43年前にチェコに出張した折りに年末休暇を利用してローマにきたが、この時はシスティーナ教会へは30分ぐらいの行列窓口で入館出来たが、今は旅行では当日券には２－３時間待ちとの事で入館の予約をとらないと入れない。この時は、初めてのヨーロッパ出張で、西洋文化を目にして、壁画のサイズにビックリ仰天、特にミケランジェロの天井画の圧巻に驚いたものである。しかし、退職後、水彩画を習って多少は絵画読本を読んでいたので、それほど、驚きはなかった。それよりは、読本で知ったカラヴァツジョとラファエルの待望の絵画を拝観出来て感慨無量であった。特にラファエルの「アテネの学堂」という壁画では、数年前にミラノの美術館で、この絵の下絵、すなわちデッサンを見ていたので、色のついた実物をみれて嬉しかった。ラファエルといえばイエスとマリアを描いたものが多いが、結構、当時の教会絵画も描いているのがここで知った。
