名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

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前田・宮口・三山
特殊詐欺にご注意をーーー矢田明

特殊詐欺にご注意をーーー矢田明

関西D38から久しぶりの投稿がありました。矢田さんからです。管理人として嬉しい投稿に感謝です。(前田)

 

高齢者を狙う特殊詐欺にご注意を!!

 

過日、名阪ロイヤルGCで関西組四人(生信、小林、伊藤、小生)が月一ゴルフを行った折、ひょんなことから詐欺の話題になった。「私に昨年こんなことがあった」と「特殊詐欺」について話をしたところ、「これはよい話だ。是非D38会に周知すべきだ。」といいうことになり本日の投稿となりました。全く創作のない生々しい実話である。一歩間違えば奈落の底に引きずり込まれかねないうまく出来た罠である。是非読んでいただき、詐欺に引っかからないよう参考としていただきたいと思います。高齢者はカモとなりやすい世の中です。

なお、本件に関しての積極的なご意見、ご感想、ご投稿をお寄せください。よろしく。

(注):文中の(主)は被害者(私)、(犯)は息子を語る犯人、○○は息子の名前です。

 

第一章 : 詐欺への誘い

第一話.平成29年9月21日(木)午後9時15分 電話あり

(犯)「俺だけど話があるので明日、家に行きたいがおりますか。」

(主)「俺て誰や」(犯)「○○やか(息子の名前))(主)「本当に○○か」

(犯)「本当や。直接会って話ししたいことがある。明日そちらの方へ行く用事があ

るので11時頃になると思うが、また明日電話する。」(主)「ところで眼の方は大丈夫か。」(犯)「大丈夫」・・・電話切れる。

   

 <状況説明>

※   「俺、俺の電話」に不審を感じるが「息子の名前」を言い、声も良く似ているのでそうかなと思う。また、22日に出張で来る予定があったので(後日変更された)ありうる話と思い、この時点では詐欺を疑っていない。

※   すぐに妻に「息子が明日11時頃に来る」と報告する。妻は「息子は俺、俺と言わない。おかしい。」と言い電話番号表示を見に行く。「ヒツウチ=非通知」である。これはおかしい、詐欺だと言う。

※   息子にすぐメールを入れるようにと言う。妻がメールするが一向に返信なし。

※ 翌朝「メールの返信はあったか」と聞くが「なかった」との返事、夜も遅いかったので返事しなかったのだろうと善意に解釈する。・・・一旦休憩

 

第二話.平成29年9月22日(金)午前10時11分 電話あり

二階で子機にて通話する(ヒツウチかどうか判らない)。

(犯)「俺だけど」(主)「俺て誰や」(犯)「○○だけど。急に行けなくなったので電話した。」(主)「どうしたんや」(犯)「今、横浜に向かっている。」

(主)「なぜや」(犯)「弁護士に呼ばれているので行かんならん。終わってからそちらへ行く積りでいる」(主)「なぜ横浜に行かんならんのや」

(犯)「電話で詳しくは話せないが、ある件で横浜の弁護士に呼ばれて示談に行く。」

(主)「もっと詳しく話せ。」(犯)「時間かかるけどいいか。」(主)「いいよ。」

(犯)「秘密にしたいので近くに誰もおりませんか。」(主)「誰もおらない。」

(犯)「みずほ証券って知っているか。」(主)「知ってるよ。」

(犯)「実は友達に投資を誘われた。未公開株だから危ないので再三断って来たが断れ切れなくなって話に乗ってしまった。みずほ証券の経理部長が決算の監査

していたら部下(友達)が不正(横領)していることを見つけた。警察に連絡し部下は逮捕され金は未使用の状態で保管されている。しかし株式は俺(息子)の名義になっているので俺を共犯者として訴えると言っている。知り合いの弁護士に相談したところ横浜の弁護士を紹介された。横浜の弁護士は示談した方が良いと言う。「金がないという」と言うと横領した金は警察に保管されているから確実に返ってくるのでサラ金で一時的に借りたら良いと言う。「本当に返ってくるのか」と確認するが「確実」と言っている。ちょっと利子がかかるけど一時的やから借りようと思っている。」

(主)「サラ金は危ない。一体いくらいるのや」(犯)「430万円。今日中にいる。」

(主)「そんな大金はすぐには作れないし銀行も許可しない。私にはそんな金がないので母さんにも相談しないといけない。」

(犯)「かあさんは秘密を守れるか。」(主)「相談しないと金は作れないよ。」

(犯)「じゃあサラ金にするよ。」(主)「相談してみるよ。」

(犯)「そうしてくれ。あとで電話番号07041175760に連絡してほしい。」

(主)「いつもの電話番号と違うが何故や。昨夜の電話もヒツウチだったけど何故や。」

(犯)「ちょっと秘密にしたいので横浜の弁護士の携帯を借りているんや。」

・・・・・電話切れる。

 <状況説明>

※   通話状況に不審なところもあり「詐欺」を疑うが息子らしい声でそれらしく話し、こちらの話にもピントを合わせているのでまんざらでもとの思いにあった。

※   妻に経緯を報告。最後まで口を挟まず黙って聞くように言うが、途中で何度も詐欺や新聞に載っていることと全く一緒や。「詐欺や詐欺や」と繰り返す。

※   「息子にすぐ電話せよ」と妻に言う。妻、息子に電話するもなかなか出ない。

「おかしい。やっぱり横浜に向かっているので電話に出れないのかも」と思う。

※   会社へ電話して今日休んでいるか確認しようとするが会社の名刺がない。

カレンダーにも電話番号表示なし。インターネットで会社の番号を調べるべく

二階に向かう。別途、妻が息子の携帯に再度電話したところすぐに繫がった。

妻「今何処にいるのか」との問いに息子は「会社にいる。なんなの?。」

妻「おかしな電話があったんや。お父さんに代わる。」(主)今までの経過を話す。息子「投資なんて全くしていないし危ないことはしてないよ。これは詐欺だよ。」 ・・・ サギ事件であることが確認された。

別途次の対策を講じた。

※ ヒツウチ電話を拒否電話として登録する(186を付けて架けるよう指示)。

※ 詐欺未遂事件として110番に連絡。近隣の駐在所警官二人が来宅(11時過ぎ)。

詐欺事件の経緯について説明。説明中何度も警察本部とのやり取りをしており

適宜指示を受けているようであった。今後の注意事項について警察より説明があった。ボツボツ終わりにしようとした矢先に電話が架かってきた。

「おう」来たと警察の人が電話口に急ぐ。電話番号はヒツウチではなく指定された07041175760であり詐欺犯人からの電話である。

 

第三話.平成29年9月22日(金)午前11時55分 電話あり

警察の人が聞いているところで電話を受ける。

(犯)「もしもし俺やけど」(主)「俺って誰や。名前を言え。」(犯)「○○やか」

(主)「本当に○○か」(犯)「何言ってんの。○○やか。」(主)「ちょっとおかしいな。何処の○○か」(犯)「○○に決まっているやろ。何言ってんの。」

(主)「おまえは今どこに住んでるんや」

(犯)「・・・(ばれたと思ったらしい)クソー死ね!!」(主)「なにぃ!!」

(犯)「死ね!!」・・・・・電話切れる。

(警察)「これで終わりましたね。もう架かって来ないと思いますが何かあったら連絡してください。」 警官帰る。・・・一件無事落着。

 特殊詐欺に掛らずに済んだが危ないところであった。

第一章のまとめ

皆さんどう読んでいただきましたでしょうか。

あとになって考えてみるといろいろと反省すべき点が多々あります。疑うことがあっても完全に疑うことをしていない。日頃、詐欺なんて皆どうして引っかかるんだろう、バカだよとかなんとか言っていてもいざ当事者になると全く余裕がなくなってしまう。

この心理、パニクリが犯人に付け入る隙間を与えることになるようである。

なかなか普段通りには進まないものであるが、予備的に頭の中に入れておけばもう少し冷静に対処できるのではないかと思われます。

そこで、提案:実際に起こったこれを一つの事例として取り上げ、特殊詐欺に掛らない

ためにはどう対処すべきなのか、その準備はどうすべきなのか等々次善の策を作り上げ

ておく必要性を感じております。

皆さん、いろいろな角度から検討し、相応の対応策を作り上げようではありませんか。

老後の我々、安全に、安心して、平穏な余生を楽しむためにお互いに助け合いましょう。

 

第二章には私の今回の体験からの反省点と今後どうあるべきかの対応策を、さらには最近世間を騒がせている事件、特殊詐欺の実例を上げ、それらについての考え方を纏め上げることが出来ればと思っております。

積極的な参画、ご意見をお願いいたします。

 

 

特殊詐欺に掛らず安全・安心・平和に暮らせるように!!

 

以 上

 

                      2018.7.2

                      D38 矢  田   明

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コメント

  • 鈴木直久 より:

    貴重な体験談を示していただきありがとうございました。
    典型的なオレオレ詐欺ですね。
    家内は医療費還付詐欺の電話を受けたことがあります。
    わたしは、電話ではありませんが、忘年会の会場となる店のホームページを開いていたときに、パソコンがウイルスに汚染されました、次の電話番号にご連絡下さい、という画面が表示された経験を持っています。

  • 前田和男 より:

    私は、電話での詐欺では無いが、会社の後輩からマニラでスリに会い、現金とカードとパスポートが無くなり困っている。助けてくれとメールが届いた。私は、心配してどうしょうかと家内に相談した。家内は、こんな事はまず、留守宅の妻、娘や息子に連絡がある筈。先輩に来るのは、万策ついてからなので、先ず、自宅に電話したらと助言あった。電話してみると本人が、電話にでて、メールを受けた友人たちからの応対におわれているとのことであった。ウィルスでメールアドレスを抜き取られたようだとのことであった。
    矢田さんの例でも奥さんの助言がアクションに一呼吸おいたように第3者に相談することが大事。秘密秘密ということが先ず怪しい。