はじめに
5月下旬に前立腺肥大の手術を受けた。それに至る経緯と概要をまとめて、同じ病気で悩む会員、いないかもしれないが、の参考に供したい。
- 経緯
今年の年初に、服薬で対処できない持病の在庫一掃を思い立った。
1月、両眼の白内障の手術を受けた。視力を回復するとともに近視眼鏡レンズの度数を大幅に下げることができた。
3月、大腸の内視鏡検査を受けた。一年前の検査で切除しなかった5㎜以下の小さなポリープ4個を改めて確認し、それらを全て切除した。全て良性のポリープであった。
最期に残ったのが前立腺肥大である。
それは退職した翌年の人間ドックで指摘され、服薬治療が始まった。先ずα1受容体遮断薬(種類が多い)を服用し、次に5α還元酵素阻害薬アボルブ(日本初かつ唯一)が加わり、最後にコリンエステラーゼ阻害薬ウブレチド(膀胱筋の働きを強める)が加わった。それらは“3点セット”とされる。しかし、昨年9月末に至ってそれらの効果が限界に達し、以後自排尿とカテーテルを用いる導尿の併用を余儀なくされた。
しかし、それを死ぬまで続けるのはたまらないので手術を受けることにした。
- 手術方法の選択
選択肢はいくつかあるが、経尿道的前立腺切除術(TURP)が標準的な方法とされている。TURPは、前立腺を内側からループ状の電気メスで削り取る手術である。
しかし、私は経尿道的前立腺蒸散術(PVP)を選択した。それは2011年に保険適用となった最も新しい方法である。PVPとは、尿道から前立腺内に細い光ファイバーを通し内視鏡を用いて行う手術である。この光ファイバーの先端付近から高出力レーザーを照射し、レーザーが血中のヘモグロビンと接触すると発生する高熱を利用して、前立腺の肥大した部分を蒸散させる。また止血が同時に進行する。
この方法は次のような長所を持つ。
出血が少ない。したがって“血液さらさら薬”を服用している私でも手術を受けられる。
術後の経過が順調であれば、留置された尿道カテーテルを手術の翌日に抜いて自排尿で
きる。したがって3泊4日または4泊5日で退院が可能になる。
問題はPVPがまだ十分に普及していないことである。私が通院している大津赤十字病院では実施されていない。しかし、京都医療センター(伏見区)が、ほとんど全ての手術をこの方法に切り替えているので、そこで手術を受けた。
- 手術の結果
私の予測をはるかに上回る目覚ましい結果だった。
手術は全身麻酔で行われ、醒めてから患部に痛みが全く生じなかった。出血(血尿)はわずかだった。翌日カテーテルが抜去され、信じられないくらい楽に自排尿できる
ようになった。残尿は数10mlに激減した。
3点セットの服用と導尿は停止された。
もっとも私の場合、術後運悪く腸内細菌に感染し、それを退治するために入院期間が延びた。
- 入院費用
支払った入院費用は約5.5万円だった。
(2017年6月1日 鈴木直久記)
前田君へ
いつもメイルありがとう。
どうして前立腺肥大や前立腺ガンになるのか、だれか知っていたら教えてほしいもの
です。
あまりにも多くの人がかかるようですので。
年齢が行っても、性的機能が衰えないのでそのようになるのか。
衰えていく過程の一つとして、前立腺の老化で生じるのか。
それを防ぐための予防方法はどのようにすればいいのでしょうか。
等教えてほしいものです。
(2017/06/02 津田孝雄記)