「日本で一番高い山は富士山であることは誰でも知っているが、第2の高峰はと訊くと、知らない人が多い。」深田久弥の日本百名山、北岳の文頭である。
台風18号を追って10月6日、南アルプスに入った。
基地の広河原は久しぶりだが、マイカー規制で途中から村営バスに乗り換える。天気は上々。北岳は日本第2位、3193m。自分は今回で3度目。
実標高差1700mを一気に登る。尾根までが大変だが達すると天国、主な百名山が眼前に現れる。南ア、中央ア、八ヶ岳、北ア、槍、穂高も、等々。なにより富士山が近くて大きい(北岳は富士の日本一高い展望台とも言われる)。
なにより富士山が近くて大きい(北岳は富士の日本一高い展望台とも言われる)。
登り8時間半(標準より2時間遅れ)、下りは6時間半(ほぼ標準)。片道ほぼ15000歩。
以前のようなオバサン族グループは無くなった、代わりに若い、山ガールや山ボーイが多い、いいことだ。単独行も多い、外国人少ない。
(2016/10/15 山本 信夫 記)
写真1 雲海に浮かぶ富士。
写真2 ご来光と富士をバックに。
写真3 南に最近第3位に昇格した間ノ岳(アイノダケ)。
北岳と間ノ岳の吊尾根は日本一。
北岳はぼくが登った数少ない高山の一つですからテレビでその姿が紹介される度に懐かしく思い出します。
1967年(昭和42年)8月に会社の同僚たちと登りました。
やはり広河原で一泊して翌朝外に出ると快晴で青空の中の北岳のバットレスを見上げて期待に胸が膨らみました。そして山本さんと同じルートをそれほど苦労せず頂上まで登ることができました。若かったのですね。南に間ノ岳、西に仙丈岳、北に甲斐駒ケ岳、そして東に鳳三山の眺望は申し分ありませんでした。ただ富士山は雲に隠れて画竜点睛を欠きました。
翌日も快晴で間ノ岳から農鳥岳を縦走して奈良田に下りました。夜は河鹿の合唱に包まれました。
約50年前の忘れられない思い出です。