名工大 D38 同窓会

名工大 D38 同窓会のホームページは、卒業後50年目の同窓会を記念して作成しました。

 管理者     
前田・宮口・三山
安曇野の冬 

安曇野の冬 

今冬の安曇野は非常に寒い。 木曽路はすべて山の中である とは夜明け前の小説の書き出しの部分であるが 安曇野はすべて冷蔵庫の中である と言いたいような寒さである。 明け方の最低気温は氷点下8℃ 氷点下4,5℃は普通である。日中は3℃、寒いときはマイナスである。雪が田畑に積もっているときは比較的暖かいものと言われているが気休めでしかない。更に晴れるであろう朝がた10時ごろまでは濃い霧がたちこめ先が見えなくなる。地面に雪があってもそれより上の地表部分は冷えてることになる。要するに雪より地表の空気はつめたいのである。この間スキーに野沢へ行ってきたがここはいつもの通り霧が立ちこめ今年もかと妙に納得してしまうのだが 平地安曇野のしかも真冬の霧はなにか新鮮で珍しい。予報では放射冷却とか言ってるが 本当の放射冷却とはこのことを言うのであり簡単に難しい言葉を使ってほしくないし経験したことありやと言いたくなる。
ただ気になることは今年は豪雪地帯の飯山、野沢のスキー場あたりに雪がなく屋根に20センチほどあるのみ。通常なら1メートルもの雪があり、その中に人家が埋もれているのに今冬はないのである。ただ寒いだけ。
安曇平では温暖化という言葉は通じない。 もうすぐ2月、24節気のはじめの立春である。春が近いのであるが真っ白い雪をかぶったアルプス常念岳 蝶ガ岳が見える見晴らしのいい土手に大きな碑が立っている。 春は名のみの風の寒さや 谷の鶯・・・・の碑である。安曇野は春が来ても寒いのです。

平成28年1月10日(井上 記 2016/01/31投稿)

安曇野の冬1

近くから大町白馬方面のアルプス 左から爺が岳、鹿島槍、五竜岳、唐松岳、白馬です。

安曇野の冬2

失敗作 早春賦の碑 曇っていて山見えず。

« »

コメント

  • 宮口 守弘 より:

    昨年4月に一命を落としかけた人とは思えない素晴らしい投稿文ですね。この文もそうですが年賀状の分も同様です。悪い血を抜いた効果か?感性豊かな情景描写に一層磨きがかかてきているように思いました。自然の恵み豊かで四季の変化を存分に楽しめる環境で過ごされているためかなと思っています。羨ましい限りです。

    スキーの話が出ると、在学時貴兄達に連れてもらった白馬北方尾根の事が懐かしく思い出されます。厳しい馬の背でした。
    もうスキーに出かける勇気はありませんが。

    来年の安曇野でのD38会の実現を願っています。
                     2016.2.1 宮口

  • 前田和男 より:

    井上さんのエッセーの投稿を依頼しました。2稿投稿して頂きました。特に2稿目の安曇野の冬は私が、書いてほしかった題材でした。今、この原稿に、安曇野の冬景色の写真とこの冬景色の延長上にあるアルプスの写真が見たくて、依頼中です。届き次第アップロードします。  管理人